年齢を重ねたからといって、キャリアの選択肢が狭まるわけではありません。むしろ、これまでの経験や知識を活かし、新たなステージで活躍するチャンスが広がっています。ここでは、50代税理士の年収やキャリアアップの方法、働きながら資格取得を目指す際のポイントなどについて解説します。
国税庁のデータによれば、令和5年度(第73回)税理士試験の受験者年齢層は以下の通りです。なお、50代の詳細なデータは公表されていません。
注目したいのは、40代以降の受験者数の多さです。税理士業界では、現場で活躍している70代、80代の税理士も少なくありません。「50代でもまだまだ若手」とばかりに、試験に挑戦する人が多いのです。
参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf
国税庁のデータでは、50代の詳細は公表されておらず、「41歳以上」としてまとめられています。
税理士試験は非常に難易度が高いため、働きながら何年もかけて受験し、「50代になってようやく5科目全て合格できた」、という人が少なくありません。
年齢が進むにつれて新しい知識の習得は難しくなりますが、学習の進め方次第で達成は十分可能です。
参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf
令和5年賃金構造基本統計調査によると、税理士(公認会計士も含む)の年収は以下のようになっています。
50代の税理士の年収は、経験数や勤務先によって大きく異なります。一般的に、税理士事務所や会計事務所での勤務経験が豊富な場合、年収は高めになる傾向があるようです。
未経験で50代から税理士としてのキャリアをスタートする場合、初任給は低めになるでしょう。ただし、社会人経験が豊富な50代なら、現場で即戦力として活躍することが可能。実務経験を積むことで、すぐに年収アップが期待できます。
参照元:賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040163747
50代でのキャリアアップには、以下のポイントが重要です。
会計事務所や税理士法人では経験豊富な人材を求めているため、50代でも十分に採用される可能性があります。企業の経理部門や財務部門でも、税務の専門知識を持つ人材は重宝されるでしょう。
ただし、未経験で転職する場合は、税務知識以外のマネジメント力やコミュニケーション力を期待される場合があります。業務を行いながら資格取得や実務経験を積める環境なのか、よく確認することが大切です。
50代の税理士が選択できる転職先として、以下のようなものがあります。
それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあるため、自身のキャリアプランやライフスタイルに合わせて選択することが大切です。
想定年収 | 340万円~550万円 |
---|---|
仕事内容 | 会計・税務スタッフ |
こだわり | 税理士所長以外全員が女性。20代前半から50代まで、様々なバックグラウンドのメンバーが在籍。 |
想定年収 | 400~700万円 |
---|---|
仕事内容 | 税務担当者 |
こだわり | 50代/担当20件:年収650万円 |
50代で税理士を目指す場合、年齢を重ねた分の経験や知識を活かすことでキャリアの可能性を広げることができます。税理士としての年収は経験や勤務先に左右されますが、スキルを磨き続ければ、いずれ安定した収入が期待できるでしょう。
転職先の選択肢については、税理士事務所や企業内業務、独立開業まで幅広い展望があります。自身の適性や希望に合った職場を選び、長期的なキャリアプランを描くことが大切です。年齢をハンデとせず、新たな挑戦を楽しみましょう。
下記のページでは税理士に特化したおすすめの転職エージェントを目的別にご紹介しています。自分のキャリアに合うエージェントをぜひ探してみてください。
ここでは税理士に特化した転職エージェントサービスを提供している特化型のエージェントを3社ピックアップ。それぞれの目的別におすすめのエージェントを紹介します。
「税理士 転職エージェント」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、 公式HPに税理士特化のサイト・ページを設けているエージェントをピックアップ。
そのなかで公式HPで確認できる情報をもとに以下の項目で最も求人件数が多かった企業をピックアップしています。
※1 資格取得支援の求人が最多!=280件で最多だった「レックスアドバイザーズ」を選定
参照元:レックスアドバイザーズ公式HP(https://www.career-adv.jp/job_search/tax/)
※2 未経験者歓迎の求人が最多!=1,795件で最多だった「ヒュープロ」を選定
参照元:ヒュープロ公式HP(https://hupro-job.com/)
※3 事業会社の求人が最多!=43件で最多だった「マイナビ税理士」を選定
参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)
(2024年11月1日調査時点)