50代

目次

年齢を重ねたからといって、キャリアの選択肢が狭まるわけではありません。むしろ、これまでの経験や知識を活かし、新たなステージで活躍するチャンスが広がっています。ここでは、50代税理士の年収やキャリアアップの方法、働きながら資格取得を目指す際のポイントなどについて解説します。

税理士試験受験者の年齢層は?

国税庁のデータによれば、令和5年度(第73回)税理士試験の受験者年齢層は以下の通りです。なお、50代の詳細なデータは公表されていません。

  • 20歳以下: 1,328人(36.2%)
  • 21~25歳: 5,695人(29.7%)
  • 26~30歳: 4,916人(27.1%)
  • 31~35歳: 4,973人(23.5%)
  • 36~40歳: 4,619人(20.8%)
  • 41歳以上: 11,362人(13.1%)

注目したいのは、40代以降の受験者数の多さです。税理士業界では、現場で活躍している70代、80代の税理士も少なくありません。「50代でもまだまだ若手」とばかりに、試験に挑戦する人が多いのです。

参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf

50代の税理士試験の5科目到達者は?

国税庁のデータでは、50代の詳細は公表されておらず、「41歳以上」としてまとめられています。

  • 41歳以上: 269人

税理士試験は非常に難易度が高いため、働きながら何年もかけて受験し、「50代になってようやく5科目全て合格できた」、という人が少なくありません。

年齢が進むにつれて新しい知識の習得は難しくなりますが、学習の進め方次第で達成は十分可能です。

参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf

50代税理士の年収は?

令和5年賃金構造基本統計調査によると、税理士(公認会計士も含む)の年収は以下のようになっています。

  • 50~54歳:約925.2万円
  • 55~59歳:約628.7万円

50代の税理士の年収は、経験数や勤務先によって大きく異なります。一般的に、税理士事務所や会計事務所での勤務経験が豊富な場合、年収は高めになる傾向があるようです。

未経験で50代から税理士としてのキャリアをスタートする場合、初任給は低めになるでしょう。ただし、社会人経験が豊富な50代なら、現場で即戦力として活躍することが可能。実務経験を積むことで、すぐに年収アップが期待できます。

参照元:賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040163747

50代で税理士がキャリアアップするためには?

50代でのキャリアアップには、以下のポイントが重要です。

  • 即戦力としてのスキル:豊富な社会人経験を活かし、即戦力として活躍できる分野を見極めましょう。
  • ダブルライセンスの取得:社会保険労務士や中小企業診断士など、関連資格を取得することで、業務の幅を広げることが可能です。
  • コミュニケーション能力の向上:クライアントや同僚との円滑なコミュニケーションは、信頼関係の構築に欠かせません。
  • 転職エージェントの活用:専門のエージェントを利用することで、自身の経験やスキルに合った求人情報を得られます。

働きながら税理士を目指すことは可能?

会計事務所や税理士法人では経験豊富な人材を求めているため、50代でも十分に採用される可能性があります。企業の経理部門や財務部門でも、税務の専門知識を持つ人材は重宝されるでしょう。

ただし、未経験で転職する場合は、税務知識以外のマネジメント力やコミュニケーション力を期待される場合があります。業務を行いながら資格取得や実務経験を積める環境なのか、よく確認することが大切です。

転職先の選択肢は?

50代の税理士が選択できる転職先として、以下のようなものがあります。

  • 税理士事務所・会計事務所:中小企業や個人事業主の税務申告や会計業務を担当します。
  • 企業の経理・財務部門:企業内での税務戦略や財務管理を行います。
  • コンサルティングファーム:税務コンサルタントとして、企業の税務戦略や節税対策を提案します。
  • 独立開業:自身の事務所を開設し、クライアントを直接サポートします。

それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあるため、自身のキャリアプランやライフスタイルに合わせて選択することが大切です。

50代の税理士向けの求人例

想定年収 340万円~550万円
仕事内容 会計・税務スタッフ
こだわり 税理士所長以外全員が女性。20代前半から50代まで、様々なバックグラウンドのメンバーが在籍。
参照元:レックスアドバイザーズ公式サイト
https://www.career-adv.jp/job_search/tax/detail/J0002808/
2024年11月13日調査時点
想定年収 400~700万円
仕事内容 税務担当者
こだわり 50代/担当20件:年収650万円
参照元:ミツカル公式サイト
https://tax.mitsukaru-pro.co.jp/jobsearch/277
2024年11月13日調査時点

まとめ

50代で税理士を目指す場合、年齢を重ねた分の経験や知識を活かすことでキャリアの可能性を広げることができます。税理士としての年収は経験や勤務先に左右されますが、スキルを磨き続ければ、いずれ安定した収入が期待できるでしょう。

転職先の選択肢については、税理士事務所や企業内業務、独立開業まで幅広い展望があります。自身の適性や希望に合った職場を選び、長期的なキャリアプランを描くことが大切です。年齢をハンデとせず、新たな挑戦を楽しみましょう。

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特化型:税理士転職
エージェントおすすめ3選

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エージェント3選

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引用元:マイナビ税理士
(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)

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参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/
(2024年11月1日調査時点)