30代

目次

税理士業界は人材不足や高齢化が進んでおり、30代なら未経験者でも転職することが可能です。ここでは、30代の税理士の年収、キャリアアップの方法、働きながら資格取得を目指す際のポイントなどについて解説します。

税理士試験受験者の年齢層について

令和7年度(第75回)の税理士試験データによると、受験者の年齢層は以下の通りです。

  • 20歳以下:1,742人
  • 21~25歳:6,752人
  • 26~30歳:6,420人
  • 31~35歳:5,100人
  • 36~40歳:4,674人
  • 41歳以上:11,632人

30代(31~40歳)の受験者は9,774人で、受験者全体(36,320人)の約26.9%を占めています。

参照元:令和7年度(第75回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/75/pdf/0025011-071-15.pdf

30代の税理士試験の5科目到達者は?

令和7年度(第75回)の税理士試験結果によると、30代(31~40歳)の5科目到達者数は以下の通りです。

  • 31~35歳:82人
  • 36~40歳:96人

30代の5科目到達者は合計178人で、5科目到達者全体527人の約33.8%を占めています。30代受験者9,774人に対する到達率は約1.8%であり、30代は仕事や家庭との両立が求められる年代でもあり、働きながら受験する人も多いと考えられます。

参照元:令和7年度(第75回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/75/pdf/0025011-071-15.pdf

30代税理士の年収は?

税理士の年収は、経験年数や勤務先の規模、業務内容によって異なります。令和7年賃金構造基本統計調査によると、税理士(公認会計士も含む)の年収は以下の通りです。

  • 30~34歳:約682.5万円
  • 35~39歳:約767.2万円

30代は20代に比べて実務経験を積んでいる人が多く、年収も上昇する傾向があります。ただし、これらは資格を取得し、一定の実務経験を積んだ人も含めた平均値です。未経験から税理士業界へ転職する場合は、この金額より低い水準からスタートすることもあります。また、勤務先の規模や担当業務、役職などによって年収には大きな差がある点にも注意が必要です。

参照元:賃金構造基本統計調査 / 令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(年齢階級別)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040421120

30代で税理士がキャリアアップするためには?

30代で税理士としてキャリアアップを目指すには、以下のポイントが重要です。

  • 専門知識の深化:税務に関する知識を習得し、専門性を高めること
  • 実務経験の積み重ね:多様な案件を担当することで、信頼性とスキルを向上させること
  • コミュニケーション能力の向上:クライアントと積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を構築すること
  • ネットワークの拡大:業界内外での人脈を広げて、新たなビジネスチャンスや情報を得ること

これらのポイントを押さえ、バランスよく強化することで、スムーズにキャリアアップすることができるでしょう。

働きながら税理士を目指すことは可能?

働きながら税理士資格を目指すことは可能です。

ただし、税理士試験は5科目すべての合格が必要なため、長期的に学習計画を立てなければなりません。試験範囲は広範で難易度も高いので、一年に1~2科目ずつ受験するつもりで着実に学習を進めましょう。

仕事と学習を両立するためには、職場の理解も必要です。資格取得に理解がある職場、サポート体制が整っている職場なら、スムーズに試験準備ができそうです。

30代で働きながら税理士を目指すコツ

30代は仕事で責任ある立場を任されることが増えるほか、結婚や子育てなどライフイベントと重なる人も少なくありません。そのため、限られた時間を有効に活用しながら学習を継続することが重要です。

無理のない学習スケジュールを立てる

税理士試験は科目合格制のため、一度に多くの科目を受験する必要はありません。年間の学習計画を立て、1〜2科目ずつ着実に合格を目指すことで、仕事との両立もしやすくなります。

スキマ時間を有効活用する

通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用することで、まとまった勉強時間を確保しにくい30代でも学習を継続しやすくなります。毎日少しずつでも学習を続けることが、長期的な合格につながります。

資格取得に理解のある職場を選ぶ

働きながら資格取得を目指す場合は、試験休暇や資格取得支援制度の有無、繁忙期の働き方なども重要です。勉強時間を確保しやすい職場であれば、仕事と学習を無理なく両立しやすくなります。

家族や周囲の協力を得る

30代は家庭との両立が求められる人も多いため、試験前には家族へ学習時間の確保について相談しておくことも大切です。周囲の理解を得ながら取り組むことで、継続しやすい学習環境を整えられます。

転職先の選択肢は?

30代の科目合格者には、以下のような転職先があります。

  • 会計事務所や税理士法人:未経験者を歓迎する中小規模の事務所が多く、実務経験を積む場として適しています。
  • 一般企業の経理・財務部門:税務知識を活かし、企業内でのキャリアを築くことができます。
  • コンサルティングファーム:税務コンサルタントとして、専門的な知識が求められます。

税理士業界では、30代は若手として期待される年代です。科目合格者を歓迎する求人も多く見られます。自身のキャリアプランや希望する働き方に合わせて、慎重に転職先を選んでみてください。

30代の税理士向けの求人例

想定年収 700万円~900万円
仕事内容 コンサルティングファーム(全般)
こだわり 20代・30代が多数在籍
参照元:レックスアドバイザーズ公式サイト
https://www.career-adv.jp/job_search/tax/detail/J0003672/
2026年7月28日調査時点
想定年収 371万円〜490万円
仕事内容 決算・申告書作成業務など
こだわり 20代・30代の科目持ち歓迎
参照元:ヒュープロ公式サイト
https://hupro-job.com/jobs/9501
2026年7月28日調査時点

30代・科目合格者が転職で失敗しないためのポイント

実務経験と科目合格の両方が評価される

30代では、科目合格数だけでなく、これまでの実務経験も重視される傾向があります。経理や財務、金融業界での経験はもちろん、法人営業や顧客対応などの経験が評価されるケースもあります。科目合格に加え、自身の業務経験を税理士業務にどのように活かせるかを具体的に伝えることが大切です。

年収だけでなく将来のキャリアも比較する

30代はキャリア形成の重要な時期です。転職先を選ぶ際は、年収や待遇だけでなく、担当できる業務の幅や専門分野、将来的な昇進・独立支援の有無なども確認しましょう。長期的なキャリアプランに合った環境を選ぶことが、転職後の満足度につながります。

資格取得支援制度がある事務所を選ぶ

働きながら税理士資格の取得を目指す場合は、試験前休暇や資格取得支援制度、残業時間なども重要なチェックポイントです。30代は仕事だけでなく家庭との両立が必要なケースも多いため、無理なく勉強を続けられる職場環境かどうかを確認しておくと安心です。

担当できる業務の幅を確認する

税理士法人や会計事務所によって担当できる業務は異なります。記帳代行が中心の事務所もあれば、相続税や事業承継、M&Aなど専門性の高い業務を経験できる事務所もあります。将来目指す税理士像に合わせて、実務経験を積める環境かどうかを確認しましょう。

まとめ

税理士業界では、キャリアを積んで自信をつけはじめた40代以降が活躍の中心。若手が非常に少ないため、30代なら未経験でも高い需要があります。他分野での経験も活かせる場合があるので、ぜひ挑戦してみてください。

より採用の可能性を高めたいなら、科目合格を狙うのがおすすめ。1〜2科目でも応募可能な求人はありますが、科目合格数が増えるほど選択肢は広がります。

ただし、試験は難易度が高く、突破するためには計画的な学習が必要不可欠。自身のキャリアプランや周囲の環境などに合わせて、地道に学習を進めてください。

下記のページでは税理士に特化したおすすめの転職エージェントを目的別にご紹介しています。自分のキャリアに合うエージェントをぜひ探してみてください。

目的で選ぶ
特化型:税理士転職
エージェントおすすめ3選

目的で選ぶおすすめ
特化型:税理士転職
エージェント3選

ここでは税理士に特化した転職エージェントサービスを提供している特化型のエージェントを3社ピックアップ。それぞれの目的別におすすめのエージェントを紹介します。

キャリアアップのイメージアイコン
会計業界の中で
スキルを磨き、
キャリアアップを目指す

おすすめの会社は…

資格取得支援の求人が最多!(※1)
レックスアドバイザーズ
レックスアドバイザーズのキャプチャ
引用元:レックスアドバイザーズ
(https://www.career-adv.jp/job_search/tax/)
未経験のイメージアイコン
未経験から
会計業界入り、
まずは科目合格を目指す

おすすめの会社は…

未経験者歓迎の求人が最多!(※2)
ヒュープロ
ヒュープロのキャプチャ
引用元:ヒュープロ
(https://hupro-job.com/)
幹部クラスのイメージアイコン
会計業界から
事業会社へ転職し、
幹部クラスを目指す

おすすめの会社は…

事業会社の求人が最多!(※3)
マイナビ税理士
マイナビ税理士のキャプチャ
引用元:マイナビ税理士
(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)

「税理士 転職エージェント」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、 公式HPに税理士特化のサイト・ページを設けているエージェントをピックアップ。
そのなかで公式HPで確認できる情報をもとに以下の項目で最も求人件数が多かった企業をピックアップしています。
※1 資格取得支援の求人が最多!=280件で最多だった「レックスアドバイザーズ」を選定
参照元:レックスアドバイザーズ公式HP(https://www.career-adv.jp/job_search/tax/
※2 未経験者歓迎の求人が最多!=1,795件で最多だった「ヒュープロ」を選定
参照元:ヒュープロ公式HP(https://hupro-job.com/
※3 事業会社の求人が最多!=43件で最多だった「マイナビ税理士」を選定
参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/
(2024年11月1日調査時点)