30代

目次

税理士業界は人材不足や高齢化が進んでおり、30代なら未経験者でも転職することが可能です。ここでは、30代の税理士の年収、キャリアアップの方法、働きながら資格取得を目指す際のポイントなどについて解説します。

税理士試験受験者の年齢層について

令和5年度(第73回)の税理士試験データによると、受験者の年齢層は以下の通りです。

  • 20歳以下: 1,328人
  • 21~25歳: 5,695人
  • 26~30歳: 4,916人
  • 31~35歳: 4,973人
  • 36~40歳: 4,619人
  • 41歳以上: 11,362人

30代(31~40歳)は全体の29.1%。社会人として働きながら挑戦する人も少なくありません。

参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf

30代の税理士試験の5科目到達者は?

令和5年度のデータによると、30代(31~40歳)の5科目到達者数と年齢層の関係は以下の通りです。

  • 31~35歳:107人(全体の17.8%)
  • 36~40歳:97人(全体の16%)

30代の5科目到達者は合計204人で、全体の5科目到達者600人のうち約34%を占めています。働きながら学習するのは簡単ではありませんが、スキマ時間を活用したり、習慣化したりすることで着実に進めることが可能です。

参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf

30代税理士の年収は?

税理士の年収は、経験年数や勤務先の規模、業務内容によって異なります。令和5年賃金構造基本統計調査によると、税理士(公認会計士も含む)の年収は以下の通りです。

  • 30~34歳: 約635万円
  • 35〜39歳: 約796万円

税理士の年収は、経験年数や年齢に比例します。このため20代に比べると大幅にアップしています。とはいえ、これは資格を取得し、一定の実務経験を積んだ人の数字であり、未経験からスタートする場合はこの金額より低くなる可能性があります。また、勤務先の規模や業務内容によっても年収は異なるので注意してください。

参照元:賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040163747

30代で税理士がキャリアアップするためには?

30代で税理士としてキャリアアップを目指すには、以下のポイントが重要です。

  • 専門知識の深化:税務に関する知識を習得し、専門性を高めること
  • 実務経験の積み重ね:多様な案件を担当することで、信頼性とスキルを向上させること
  • コミュニケーション能力の向上:クライアントと積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を構築すること
  • ネットワークの拡大:業界内外での人脈を広げて、新たなビジネスチャンスや情報を得ること

これらのポイントを押さえ、バランスよく強化することで、スムーズにキャリアアップすることができるでしょう。

働きながら税理士を目指すことは可能?

働きながら税理士資格を目指すことは可能です。

ただし、税理士試験は5科目すべての合格が必要なため、長期的に学習計画を立てなければなりません。試験範囲は広範で難易度も高いので、一年に1~2科目ずつ受験するつもりで着実に学習を進めましょう。

仕事と学習を両立するためには、職場の理解も必要です。資格取得に理解がある職場、サポート体制が整っている職場なら、スムーズに試験準備ができそうです。

転職先の選択肢は?

30代の科目合格者には、以下のような転職先があります。

  • 会計事務所や税理士法人:未経験者を歓迎する中小規模の事務所が多く、実務経験を積む場として適しています。
  • 一般企業の経理・財務部門:税務知識を活かし、企業内でのキャリアを築くことができます。
  • コンサルティングファーム:税務コンサルタントとして、専門的な知識が求められます。

高齢化が進む税理士業界では、30代はまだまだ若手です。転職市場でも非常に高い需要があります。自身のキャリアプランや希望する働き方に合わせて、慎重に転職先を選んでみてください。

30代の税理士向けの求人例

想定年収 330万円~840万円
仕事内容 税務コンサルティング業務全般
こだわり 20代・30代が全体の7割
参照元:レックスアドバイザーズ公式サイト
https://www.career-adv.jp/job_search/tax/detail/J0023615/
2024年11月13日調査時点
想定年収 480万円~800万円
仕事内容 税務顧問業務全般(法人・個人)
こだわり 20代、30代から十数名在籍。(皆未経験入社)
参照元:ミツカル公式サイト
https://tax.mitsukaru-pro.co.jp/jobsearch/233?data_id=313
2024年11月13日調査時点

まとめ

税理士業界では、キャリアを積んで自信をつけはじめた40代以降が活躍の中心。若手が非常に少ないため、30代なら未経験でも高い需要があります。他分野での経験も活かせる場合があるので、ぜひ挑戦してみてください。

より採用の可能性を高めたいなら、科目合格を狙うのがおすすめ。少なくとも3科目以上合格をしていれば、採用の可能性は大きく高まります。

ただし、試験は難易度が高く、突破するためには計画的な学習が必要不可欠。自身のキャリアプランや周囲の環境などに合わせて、地道に学習を進めてください。

下記のページでは税理士に特化したおすすめの転職エージェントを目的別にご紹介しています。自分のキャリアに合うエージェントをぜひ探してみてください。

目的で選ぶ
特化型:税理士転職
エージェントおすすめ3選

目的で選ぶおすすめ
特化型:税理士転職
エージェント3選

ここでは税理士に特化した転職エージェントサービスを提供している特化型のエージェントを3社ピックアップ。それぞれの目的別におすすめのエージェントを紹介します。

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引用元:レックスアドバイザーズ
(https://www.career-adv.jp/job_search/tax/)
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未経験者歓迎の求人が最多!(※2)
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引用元:ヒュープロ
(https://hupro-job.com/)
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引用元:マイナビ税理士
(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)

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参照元:ヒュープロ公式HP(https://hupro-job.com/
※3 事業会社の求人が最多!=43件で最多だった「マイナビ税理士」を選定
参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/
(2024年11月1日調査時点)