20代で税理士を目指すなら、まずは科目合格を目指しましょう。ここでは、科目試験受験者の年齢層や合格状況、20代税理士の年収などについて解説します。
国税庁のデータによると、令和5年度(第73回)税理士試験の受験者年齢層は以下の通りです。
20歳以下から41歳以上と、非常に幅広い年齢の人が受験していることがわかります。特に多いのが、20代(20~30歳)の受験者です。合計すると10,611人で全体の約32%を占めています。
参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf
一方、令和5年度の税理士試験結果によると、5科目到達者数は以下の通りでした。
20代の合格者は合わせて127人でした。受験者数に比べて5科目到達者は非常に少なく、20代での到達者の比率はわずか約1.1%です。非常に高いハードルではありますが、他の年代に比べて勉強時間を確保しやすい点、勉強する習慣がまだ失われていない点などを考えると、計画的な学習で5科目到達を実現することは可能です。
参照元:[PDF]令和5年度(第73回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/73/pdf/kekka.pdf
令和5年賃金構造基本統計調査によると、税理士(公認会計士も含む)の平均年収は以下の通りです。
注意したいのは、この金額はあくまでスタート地点だということ。税理士の年収は、経験年数や科目合格数によってアップする傾向にあります。税理士として独立開業した場合や、大手企業の専属税理士になる場合は、さらに高収入が得られるかもしれません。
勤務先・勤務形態によっても年収は大きく異なるため、理想の年収などを考えながらキャリアプランを立ててみてください。
参照元:賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040163747
20代で税理士としてキャリアアップを目指すには、以下のポイントを意識しましょう。
これらのポイントを意識して取り組むことで、キャリアアップの道が開けます。
働きながら税理士試験に合格することは可能です。実際、受験者の多くは社会人であり、仕事と勉強を両立させています。
税理士試験は科目合格制です。全11科目ですが、一度に全て合格しなくてはならないわけでなく、多くの人が一度に1~2科目ずつ受験し、数年かけて資格取得を目指しています。
一度合格した科目は喪失しないため、自分のペースで計画的に勉強を進めることが大切です。
20代の税理士や科目合格者には、以下のような転職先の選択肢があります。
税理士業界では若手が非常に不足しており、20代なら科目合格者でも非常に高い需要があります。いわゆる「売り手市場」だからこそ自己分析や情報収集をしっかりと行い、将来を見据えた転職先を選ぶことが重要です。
想定年収 | 400万円~1000万円 |
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仕事内容 | コンサルティングファーム(全般) |
こだわり | 20代でも成長次第でマネージャーに抜擢! |
想定年収 | 350万円~600万円 |
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仕事内容 | 税務会計のサポート業務全般など |
こだわり | 20代の若手もおり、幅広い年齢層の方が活躍 |
20代の税理士・科目合格者は業界でも希少性が高く、活躍できる場が非常に多く用意されています。
税理士試験の難易度は非常に高めですが、計画的に学習を行うことで20代のうちに5科目到達することは十分に可能。少なくとも3科目以上合格をしていれば、採用の可能性は大きく高まります。
年収は最初こそ控えめですが、こちらも専門性や経験を積むことで高収入を目指せます。これらのポイントを踏まえ、将来の展望を持ちながら取り組んでみてください。
下記のページでは税理士に特化したおすすめの転職エージェントを目的別にご紹介しています。自分のキャリアに合うエージェントをぜひ探してみてください。
ここでは税理士に特化した転職エージェントサービスを提供している特化型のエージェントを3社ピックアップ。それぞれの目的別におすすめのエージェントを紹介します。
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そのなかで公式HPで確認できる情報をもとに以下の項目で最も求人件数が多かった企業をピックアップしています。
※1 資格取得支援の求人が最多!=280件で最多だった「レックスアドバイザーズ」を選定
参照元:レックスアドバイザーズ公式HP(https://www.career-adv.jp/job_search/tax/)
※2 未経験者歓迎の求人が最多!=1,795件で最多だった「ヒュープロ」を選定
参照元:ヒュープロ公式HP(https://hupro-job.com/)
※3 事業会社の求人が最多!=43件で最多だった「マイナビ税理士」を選定
参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)
(2024年11月1日調査時点)