銀行員から税理士への転職

目次

銀行業界は近年、IT化や業務効率化の進展により、業務形態が大きく変化しています。その結果、銀行員の方々が新たなキャリアを模索するケースが増加。中でも税理士への転職は一つの選択肢として注目されています。

銀行員から税理士になることは可能?

銀行員から税理士への転職は十分可能です。ただし成功させるためには、税理士資格、もしくは科目合格の取得が必要です。税理士試験は非常に難易度が高いため、本気で目指すなら試験勉強に専念できる環境を整えましょう。

一部の税理士法人では、税理士資格がなくても銀行での経験やスキルを評価し、即戦力として採用するケースがあります。融資関連の業務経験やコミュニケーション能力は、税理士業務においても重宝されるでしょう。

銀行員が活かせる資格・スキルは?

銀行員として培った以下のスキルは、税理士業務においても有用です。

融資関連の業務経験

融資や審査業務の経験は、顧客の資金調達や事業計画の策定支援に役立ちます。また、銀行側の内情に詳しいことは、他の税理士との差別化要素になるでしょう。

コミュニケーションスキル

顧客との信頼関係構築に必要不可欠であり、税理士業務でも重宝されるスキルです。特にコンサルティング業務では、顧客のニーズを的確に把握し適切な提案を行うことが大切です。

資格

中小企業診断士やファイナンシャルプランナーの資格を持っていると、税理士業務に活かすことができます。経営コンサルティングや資産税、相続業務などで専門性を発揮できるでしょう。

銀行員に向いている転職先

銀行員の経験を活かせる転職先として、以下の税理士法人・事務所が挙げられます。

Big4税理士法人

大手企業や外資系企業の税務・監査を担当するため、英語力や高度な専門知識が求められます。試験休暇や研修制度など福利厚生が充実しており、整った環境の中でグローバルな経験を積むことが可能です。

中堅税理士法人

個人から中小企業まで幅広い顧客を担当し、税務のみならずコンサルティング業務にも携われます。研修教育制度が整備されている法人なら、キャリアプランに合わせた成長が期待できるでしょう。

専門特化型事務所

相続や資産税など特定分野に特化している事務所なら、専門性を高めることができます。小規模な組織が多く、試験勉強との両立は難しい場合がありますが、専門分野での実績を積むことが可能です。

求人情報

想定年収 420万円~1000万円
仕事内容 企業買収、企業売却の仲介
資格・スキル 公認会計士、税理士、税理士試験科目合格、金融業界(銀行・証券・保険等)の営業経験(2年以上)で成績TOP10%程度
こだわり 未経験可、インセンティブ制度あり、年間休日120日以上、完全週休2日
参照元:レックスアドバイザーズ公式サイト
https://www.career-adv.jp/job_search/tax/detail/J0003566/
2024年11月20日調査時点
想定年収 600万円~900万円
仕事内容 管理部門責任者業務
資格・スキル 日商簿記検定2級、税理士科目合格、銀行との交渉経験
こだわり 年間休日120日以上、原則として転勤なし、管理職求人
参照元:マイナビ税理士公式サイト
https://zeirishi.mynavi-agent.jp/jobdetail/10380934/
2024年11月20日調査時点

銀行員でも採用されやすい事務所の規模とは?

中堅規模の税理士法人や事務所は、未経験者や異業種からの転職者を積極的に受け入れる傾向にあります。未経験でも融資関連の業務経験やコミュニケーション能力など銀行で培ったスキルを活かして、即戦力として活躍できるでしょう。

一方、大手や専門特化型の事務所は、税理士としての知識や専門性を求める場合が多く、税理士資格や科目合格を重視する傾向にあるようです。

銀行員から税理士業界への転職を検討する際は、自身のスキルセットやキャリアプランに合わせて、選択するようにしましょう。

銀行員から転職した場合の年収相場

銀行員から税理士業界に転職した場合の年収は、スキルや経験、所属する事務所の規模によって異なります。

一般的に、未経験から転職した場合の年収は300~400万円程度が目安※です。これは、税理士資格を持たない「税理士補助」として採用されることが多いからです。銀行員時代と比較して年収が下がるケースが多いため、覚悟した方が良いでしょう。

ただし、税理士の年収には経験年数が大きく影響します。最初の年収は低めでも、経験を積み、税理士試験の科目合格を重ねることで、高収入を目指すことは可能です。

参照元:マイナビ税理士公式サイト
https://zeirishi.mynavi-agent.jp/helpful_mt/2018/11/383.html

まとめ

銀行員から税理士へ転職をする際は、「持っているスキルや資格をどう活かせるか」をアピールすることが大切です。融資関連の業務経験やコミュニケーションスキルは、税理士業務においても強みとなるでしょう。中堅規模の税理士法人なら、これらのスキルを評価し、未経験でも採用してくれるかもしれません。

ただし、転職初期の年収は銀行員時代より下がる可能性があるため要注意。キャリアプランに合わせて計画的に資格取得やスキルアップを図ることで、高収入を目指すことができるでしょう。

下記のページでは税理士に特化したおすすめの転職エージェントを目的別にご紹介しています。自分のキャリアに合うエージェントをぜひ探してみてください。

目的で選ぶ
特化型:税理士転職
エージェントおすすめ3選

目的で選ぶおすすめ
特化型:税理士転職
エージェント3選

ここでは税理士に特化した転職エージェントサービスを提供している特化型のエージェントを3社ピックアップ。それぞれの目的別におすすめのエージェントを紹介します。

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引用元:レックスアドバイザーズ
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マイナビ税理士のキャプチャ
引用元:マイナビ税理士
(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)

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参照元:ヒュープロ公式HP(https://hupro-job.com/
※3 事業会社の求人が最多!=43件で最多だった「マイナビ税理士」を選定
参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/
(2024年11月1日調査時点)