40代でも税理士としてのキャリアを築くことは可能です。年齢特有の課題や市場の動向を理解し、適切な戦略を立てましょう。ここでは、40代税理士の年収やキャリアアップの方法、働きながら資格取得を目指す際のポイントなどについて解説します。
国税庁のデータによると、令和7年度(第75回)税理士試験の受験者年齢層は以下の通りです。
40代以上(41歳以上)の受験者は11,632人で、受験者全体(36,320人)の約32.0%を占めています。30代以前から働きながら学習を続け、40代で税理士資格の取得を目指す人も少なくありません。
参照元:令和7年度(第75回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/75/pdf/0025011-071-15.pdf
令和7年度(第75回)税理士試験結果によると、5科目到達者数は以下の通りです。
40代以降では、41歳以上が180人となっています。41歳以上の5科目到達者は全体で最も多く、働きながら長期間学習を継続し、税理士資格の取得を目指している人が多いことがうかがえます。40代からでも計画的に学習を積み重ねることで、税理士試験合格を目指すことは十分可能です。
参照元:令和7年度(第75回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/75/pdf/0025011-071-15.pdf
令和7年賃金構造基本統計調査によると、税理士(公認会計士も含む)の平均年収は以下の通りです。
40代になると、担当業務の幅が広がるだけでなく、管理職や専門性の高い業務を任されるケースも増えるため、20代・30代と比べて年収が高くなる傾向があります。ただし、勤務先の規模や役職、担当業務などによって年収には差があるため、あくまで一つの目安として考えましょう。
参照元:賃金構造基本統計調査 / 令和7
年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(年齢階級別)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040421120
40代でのキャリアアップを目指すには、以下のポイントを押さえておく必要があります。
これらの取り組みを通じて、専門性とリーダーシップを強化することで、さらなるキャリアアップを目指すことができます。
40代で働きながら税理士を目指すことは可能です。もちろん、20代や30代よりハードルは上がりますが、税理士資格を取得し、社会人経験まで備えた人なら、むしろ市場価値は高いでしょう。
まずは税理士資格の取得を目指してください。難易度が高く、合格までに数年かかる可能性が高いため、計画的な学習と時間管理を行うことが大切です。
40代で税理士を目指す人の転職先としては、以下の選択肢があります。
| 想定年収 | 800万円~1,200万円 |
|---|---|
| 仕事内容 | 会計事務所(全般) |
| こだわり | 20代~40代の公認会計士・税理士が活躍。マネージャー候補の人材を募集しています。 |
| 想定年収 | 640万円~1,000万円 |
|---|---|
| 仕事内容 | アシスタントマネジャー |
| こだわり | 本人の頑張りと能力次第で職能が上がり、それに評価が連動。 |
40代の経験を活かせる求人として、次のようなポジションがあります。1つ目は「企業内税務」で、事業会社の税務部門において申告実務だけでなく、税務戦略の立案や税務調査対応まで任されるポジションです。
2つ目は「管理職候補」です。税理士法人内で自身も実務を担いながら、チームマネジメントや後輩の育成に携わるポジションとなります。
3つ目は「資産税特化型」です。相続税・事業承継など専門性の高い分野において、即戦力として活躍できる経験者を募集する求人も見られます。
採用する側が40代の税理士に期待しているのは、専門知識の高さだけではありません。むしろ「長く安定して勤務してくれるか」「後輩の育成や案件管理、業務効率化に貢献できるか」といった、組織を支える力を重視する傾向があります。
これまでのキャリアで培った実務経験に加え、マネジメント経験やチームづくりのエピソードを整理しておくと、選考でのアピール材料になります。
財務戦略・国際税務・M&A支援といった専門領域を掛け合わせることで、年収アップにつながる可能性がある点も40代ならではの強みです。事業会社のCFO候補やコンサルティングファームへのキャリアチェンジを視野に入れる場合は、こうした専門性をどう組み合わせて訴求するかが転職成功のカギになります。自身の強みがどの領域と親和性が高いかを整理し、キャリアの方向性を具体的に描いておきましょう。
40代の転職は「これまでのキャリアの延長線上で選ぶ」だけでなく、「これから何年働くか」を見据えた選び方も重要になります。60代・70代まで現役で活躍する税理士も珍しくないため、40代は今後のキャリアを見直すタイミングともいえるでしょう。今の専門性をさらに深めるのか、それとも新しい分野に挑戦するのか、長期的な視点でキャリアプランを描いたうえで転職先を選ぶことで、後悔のない選択がしやすくなります。
40代で税理士やキャリアアップを目指す場合、大切なのは取り組み方です。
試験対策では、計画的な学習と周囲の理解が欠かせません。仕事をしながらキャリアアップを目指す場合は、専門性を高め、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルを磨きましょう。
転職先の選択肢も多岐にわたるため、自身の経験やスキルにあわせた環境を選びましょう。
下記のページでは税理士に特化したおすすめの転職エージェントを目的別にご紹介しています。自分のキャリアに合うエージェントをぜひ探してみてください。
ここでは税理士に特化した転職エージェントサービスを提供している特化型のエージェントを3社ピックアップ。それぞれの目的別におすすめのエージェントを紹介します。
「税理士 転職エージェント」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、 公式HPに税理士特化のサイト・ページを設けているエージェントをピックアップ。
そのなかで公式HPで確認できる情報をもとに以下の項目で最も求人件数が多かった企業をピックアップしています。
※1 資格取得支援の求人が最多!=280件で最多だった「レックスアドバイザーズ」を選定
参照元:レックスアドバイザーズ公式HP(https://www.career-adv.jp/job_search/tax/)
※2 未経験者歓迎の求人が最多!=1,795件で最多だった「ヒュープロ」を選定
参照元:ヒュープロ公式HP(https://hupro-job.com/)
※3 事業会社の求人が最多!=43件で最多だった「マイナビ税理士」を選定
参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)
(2024年11月1日調査時点)