売り手市場が続く税理士業界ですが、安易な転職により「前の事務所の方が良かった」と後悔するケースは後を絶ちません。 特にキャリアアップを目指す場合、単なる年収額面だけでなく、業務の質や将来性を見誤るとキャリアに傷がつくことになります。
本記事では、多くの税理士が陥りがちな転職の失敗事例と、応募・面接段階でミスマッチを防ぐためのチェックポイントを解説します。
税理士の転職において失敗が生じやすい理由は、キャリアの目的と事務所のビジネスモデルのミスマッチにあります。
会計事務所は、数名の個人事務所から数百名規模の税理士法人まで多岐にわたりますが、外側から見える業務内容と、実際の評価制度・教育体制には大きな乖離があるケースが少なくありません。
特にキャリアアップを急ぐあまり、提示された年収や有名な事務所名だけで決めてしまうと、「実際には単純作業の連続だった」「所長の方針が絶対で、主体的に動ける環境ではなかった」といった、入社後の後悔につながりやすいのです。
キャリア志向の人が特に陥りやすい、3つの代表的な失敗例を紹介します。
給与条件に関するミスマッチです。年収50万円アップという提示額に惹かれて入社したものの、実はみなし残業代が大量に含まれていた、あるいは繁忙期の業務量が想定の倍以上だったというケースです。 結果として、時給換算すると前職を下回り、試験勉強やプライベートの時間が確保できなくなる失敗例です。
「資産税の実務を積みたい」と考えて転職したものの、配属されたチームが法人顧問の記帳代行を主とする部門で、希望する案件に触れる機会がほとんどないケースです。事務所全体の実績はあっても、自分にそのチャンスが回ってくる体制かを確認しきれていない場合に起こります。
会計業界は依然として徒弟制度的な側面が強く、上司の指導スタイルが合わないと、どれだけ業務内容が魅力的でも精神的に疲弊してしまいます。「若手の意見が通らない」「古い非効率な手法を強要される」といった不満は、早期離職の要因です。
キャリアアップを成功させるためには、面接で以下の5点を深掘りし、事務所の実態を正しく把握することが重要です。
自身の現在のフェーズに合わせて、重視すべきポイントを明確にしましょう。
税理士の転職における失敗は、その多くが「入社前に得られる情報の偏り」に起因します。事務所側の発信する情報だけでなく、「実際の離職理由」「所長の本当の人柄」「残業の実態」といった、表には出にくい客観的な情報をどれだけ集められるかが勝負です。
こうした生の情報を自力で収集することには限界があります。失敗のリスクを軽減しキャリアアップを実現するためには、業界の内情に精通した税理士特化型の転職エージェントを活用する方法もひとつの手です。第三者の視点から事務所を評価してもらい、ミスマッチの少ない転職を目指しましょう。
ここでは税理士に特化した転職エージェントサービスを提供している特化型のエージェントを3社ピックアップ。それぞれの目的別におすすめのエージェントを紹介します。
「税理士 転職エージェント」とGoogle検索して上位表示される企業のうち、 公式HPに税理士特化のサイト・ページを設けているエージェントをピックアップ。
そのなかで公式HPで確認できる情報をもとに以下の項目で最も求人件数が多かった企業をピックアップしています。
※1 資格取得支援の求人が最多!=280件で最多だった「レックスアドバイザーズ」を選定
参照元:レックスアドバイザーズ公式HP(https://www.career-adv.jp/job_search/tax/)
※2 未経験者歓迎の求人が最多!=1,795件で最多だった「ヒュープロ」を選定
参照元:ヒュープロ公式HP(https://hupro-job.com/)
※3 事業会社の求人が最多!=43件で最多だった「マイナビ税理士」を選定
参照元:マイナビ税理士公式HP(https://zeirishi.mynavi-agent.jp/)
(2024年11月1日調査時点)